Maitland, Edward
エドワード・メイトランド
(1824-1897)


☆ 英国ヴィクトリア朝の神秘主義者にして作家。主にアンナ・キングスフォードの協力者として語られる。

 1824年10月27日、イプシッチに於いて牧師の息子として出生。がちがちの福音主義の家庭に育ったためにキリスト教に対して反感を覚える孤独な少年時代を送るが、本人の素質自体はきわめて宗教的かつ瞑想的であった。
 ケンブリッジ大学で聖職を志すが、既成の因習的教理に耐えられず、独自に神への道を模索すべく英国を離れること10年余、カリフォルニアのゴールド・ラッシュに加わったり、太平洋からオーストラリアまで流れるなど、冒険も数多く経験する。
 1857年、英国に帰還すると、法廷弁護士として生計を立てる一方、著述に精を出し、宗教的な小説や随筆を次々に発表する。
 1873年夏、アンナ・キングスフォードと知り合い、生涯の霊的伴侶を得る。以後、病弱なアンナの側を離れることなく、彼女の協力者として看護人兼秘書兼後見人の役を果たす。
 1888年、 アンナの死去後は、残された文書や日記、書簡の整理に没頭し、神秘キリスト教の普及に尽力する。

 1897年10月2日、死去。    

主要著作 England and Islam, London, 1878.
The Soul and How it Found Me, London.
The Pilgrim and the Shrine, London, 1869.   
The Bible's Own Account of Itself, Ruskin Press, Birmingham, 1891.: Watkins, London, 1913.
The New Gospel of Interpretation, Ruskin Press, Birmingham, 1892.
Anna Kingsford, her Life, Letters, Diary and Work, 2 vols., Redway, London, 1896.: Watkins, London, 1913.


参考文献


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