星位シジル

 現在GD系統で用いられる Sigil すなわち印形は、天使名に用いられる文字の固有数を魔方陣 Kamea 上にてトレースするという方法で作成されている。
 たとえば Lemiel という天使のシジルを作りたいとなれば、まず名前の文字L、M、E、L、を「九室表」によって3、4、1、3という数値に変換する。続いて3413を惑星の魔方陣の該当数字上でトレースする。下は木星の魔方陣を用いた作例である。


 今回紹介するシジルは星位シジル constellational sigil と称されるもので、召喚対象の占星術的条件を表すものである。たとえばスコットが紹介したシビリア召喚を例にとると、

 「汝が入る円より4フィート離れた場所にシビリアが現れるための円を描くべし。この円には神名を記してはならない。聖なる事物を入れてもいけない。ただ円を描くべし。師匠は書物を、同行者は右手に水晶石を持って第一の円のなかに座し、石のなかに妖精が現れるのを待つべし。また師匠は羊皮紙に印形を記したものを胸元に納めおくべし。作業日時は新月の頃の木星の時刻、太陽と月が巨蟹宮、人馬宮、双魚宮のいずれかの宮にともに入るときとする」

 後半にある「太陽と月が巨蟹宮、人馬宮、双魚宮のいずれかの宮にともにはいるとき」という状態、これが星位 constellation である。星位シジルとはこの種の惑星配置を線でつないで記号としたものである。実際の作製に際しては、太陽と月、火星と金星といったペアを別線とし、色分けして表示する場合が多い。また、ベースとなるホロスコープは現代のサークル形式ではなく、古風なドゥムス式区画表示が用いられる。下を参照のこと。


戻る

constellation (一般) 星座。(占星) 星位。ホロスコープ上の各惑星の分布状態。用例 Necromancers observe certain constellations for the invoking of the devils. (Malleus Malleficarum)