エルザ・バーカー
Barker, Elsa
(1869-1954)


 Chesed, Soror (A.O)

☆ アメリカの小説家、詩人。黄金の夜明け系列の魔術師。

 1869年、ヴァーモント州レスターにて出生。幼くして両親を亡くす。幼少時より神秘体験あり。妖精たちの輪舞を目撃したこともあったという。18歳の頃には占星術とカバラの学習を始める一方、神智学協会にも入会。現実世界においては速記術を身につけて速記者として生計を立てる。のちにバーカーが自動筆記による霊界通信文書受信を得意とするようになったのは、速記術の経験も影響があったと思われる。

 長じて新聞記者、編集者、教師と職を転々しつつ、1909年、小説『メアリー・ベセルの息子』を発表。これがヒット作となり、専業作家に転進。さらに詩集や戯曲にも手を伸ばす。

 1910年から1914年にかけてパリに滞在。このときにマグレガー・マサースと接触してアルファ・オメガ薔薇十字団に参入。のちに帰米して在米テンプルの開設に尽力する。

 一次大戦中は霊界通信文書『死者Xから来た手紙』を発表し、評判となる。

 その後は各種オカルト方面や精神分析等に関心を寄せつつ執筆生活を送る。

 1954年、8月31日、死去。



主要著作 The Son of Mary Bethel, Duffield & Company, New York, 1909.
The Frozen Grail & Other Poems, Duffield & Company, New York, 1910.
Stories from the New Testament for Children, Duffield & Company, New York, 1911.
The Book of Love, Duffield & Company, New York, 1912.
Letters from a Living Dead Man, Mitchell Kennerley, New York, 1914.: William Rider, London, 1914.『死者Xからきた手紙』宮内もと子訳、同朋舎出版、1996年。
War Letters from the Living Dead Man, Mitchell Kennerley, New York, 1915.
Songs of a Vagrom Angel, Mitchell Kennerley, New York, 1916.
Last Letters From the Living Dead Man, Mitchell Kennerley, New York, 1919.
Fielding Sargent, E.P. Dutton & Company, New York, no date [c1922].
The Cobra Candlestick, Grosset & Dunlap, New York, 1929.
The C.I.D. of Dexter Drake, John Hamilton, London, 1929.
The Redman Cave Murder, J.H. Sears, New York, 1930.
参考文献


目次に戻る