『ベニ・ハサン考古学調査隊報告 第4巻 動物その他』

F.L.Griffith edited. Beni Hasan Part IV, Zoologocal and Other Details, Egypt Exploration Fund, 1900. Hard cover, twenty one colored plates. six in outline.

1880年代、エジプトはベニ・ハサンにて行われた英国チームによる考古学調査の報告書であり、この巻には壁画等の彩色模写が21葉、線画が6葉おさめられている。現地にて精密な模写を行ったのはハワード・カーター(後にツタンカーメン墳墓発掘にて有名になる)等3名、、そしてM.W.ブラックデンである。さよう、黄金の夜明け団団員として重要な役を果たしたブラックデンはエジプト学者としても本格派であったのだ。

 ちなみにこの報告書の編集者F.L.グリフィスは1892年、ロンドン大学に設置されたエジプト学研究室の主任となっている。この部署はのちにマーガレット・マリーが30年にわたって教鞭をとる場所でもあり、また当然ながら大英博物館と連携している。ブラックデンが博物館やこの研究室に顔パス状態であったとしてもなんら不思議ではないだろう。GDの支部が大英博物館内にあったという噂の一因ともなったのではないか。

 ともあれこのファイルではブラックデンが残したエジプト壁画の模写を鑑賞していただきたい。

 



2号墳墓壁画 「カーの侍従たち」 (同上書図版14) ブラックデン模写



2号墳墓壁画 「竪琴を弾く女と旋回する扇」 (同上書図版16) ブラックデン模写.



3号墳墓壁画 「アカシアの樹にとまる小鳥」 (同上書扉絵) ブラックデン模写



 黄金の夜明け団は多士済済であるが、ことエジプトに関するかぎり、現地まで赴いて発掘活動に携わったのはおそらくブラックデンただ一人ではないか。ベニ・ハサンの墳墓内にて数々の模写を行い、その作品が学術報告書の巻頭を飾ったかれにしてみれば、パリを拠点に“イシス儀礼”を主宰するマサースなど噴飯ものの素人にしか思えなかったであろう。

 その、いわばエジプトのプロといってよいブラックデンが“スフィア”に積極的に関係し、星幽旅行を通して“エジプシャン・アデプト”と接触するであるから世の中はわからないのである。



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