パスワーキング



 生命の樹の22本の小径(パス)を霊的に旅行する術ですな。

 自己催眠の一種といってしまえばそれまでですが、黄金の夜明け団の各作業中、もっとも人気のある課目でもあります。

 やり方は簡単で、まず旅行したい小径に照応するタロットカードを選び、それをじっと眺める。

 続いてタロットの絵柄をドアくらいの大きさにまで視覚化し、ゆっくりと意識をそちらに移す。
 
 向こう側に出たら、とりあえずそのまま周囲を眺める。しばらくするとガイドが出現しますが、あわててついていってはいけない。

 まず相手の素性を確認する。黄金の夜明け団の位階合図をすると、相手が合図を返してきます。合図をしないようなら、ホルスの合図を用いて追い払う。

 ちゃんとしたガイドのようなら、そのまま相手の案内にしたがい、あれこれ見物してまわる。

 そこそこ見物したら、地上世界に戻る。地上世界に戻ったことを確認すべく、なんらかの儀式的所作をなす。

 タロットカードによる霊視は個人差がおおきく、誰もが同じものを見るわけではありません。

 ちなみに左の漫画は冗談ではありません。O∴C∴S∴の元首領デヴィッド・エドワーズの『魔術敢行』にあるパス・ワーキング修行法がまさにこれで、自分がバイクに乗っていると想像し、アクセル全開で一気に突っ込めと教えています。

 すなわち“Break on through to the other side”ということですな。60年代オカルティズムはときに過激であり、70年代以降のマイルド路線に見られない面白さがあるのです。

 

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