Bullock, Percy W[illiam]
パーシー・ブロック
(1868-1943?)

魔法名 Levavi Oculos (5=6, G.D., 7=4. FRC)


☆ 「黄金の夜明け」団の中心人物の一人であり、もっとも活動的であった団員。団の役職を歴任し、団内結婚の妻パメラとともに魔術修行に励んでいる。

 1868年10月11日、出生。1890年9月に「黄金の夜明け」団に参入しているから、実に21歳の若さで魔術界に足を踏みいれたことになる。1892年4月14日に名誉5=6、同年7月3日に「地下納骨所」儀式を受けてれっきとした5=6になり、イシス・ウラニアの副カンセラリウス(事務長補佐といったところ)としてウェストコットの補佐に当たっている。
 1894年6月2日には団の2年後輩にあたるパメラ・カーデン と結婚しており、翌年には副インペレーターをつとめ、妻パメラが副カンセラリアとなるなど、いわば団の中枢的存在といっても過言ではない。 団の第一次分裂の際にはファーイェイツとともに主役をつとめ、1902年5月には三首領の一人にまで出世している。その後はウェイト率いるRectified Rite にパメラとともに移籍。ただし度重なるトラブルに嫌気がさしたのか、以降これといった活動の形跡が見られない。1918年以降はやはりウェイト率いる Fellowship of the Rosy Cross に参加している。

 1942年、ウェイト死去ののち、薔薇十字友愛会のインペレーターに就任。しかし一年と立たずしてブロックも死去した模様。

 ブロックは多くの団文書を執筆しており、その幾つかは『飛翔する巻物』としてセカンド・オーダー内で回覧されていて、現在でも読むことが出来る。

 実生活に於けるブロックはロンドンの有名な法律事務所スローター&メイ Slaughter & May の事務員であった。

主要著作 The Dream of Scipio (Somnium Scipionis), Eng.tr. Percy Bullock, TPS, London, 1895.: Aquarian, Wellingborough, Northamptonshire, 1982.(翻訳)
参考文献
関連 薔薇十字友愛会資料


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